RPGツクールやUnity以外でゲーム開発をしていると困るのが利用できる素材の少なさです。自作するのはそのためのスキルが必要だし、フリー素材も整ったものでボリュームがあるものはなかなかありません。
最近はボリュームのある有料素材も増えてきていますが、まだまだ足りてはいません。
今回は海外のゲーム制作向け素材販売サイトを見てみることで、日本国内での不満を解消してもらえればと思います。
趣味のゲーム制作で素材にお金を掛けたくないという方もいるかも知れませんが、趣味だからこそお金を自由に使えるんじゃないかなぁ。と個人的には考えています。自分で作った作品をクオリティの高い有料素材の画像や音楽で彩っていくのはモチベーションが上がるし、それだけで楽しい時間になり、まさに趣味ですよね!
目次
日本国内の素材販売サイトの現状
日本国内でゲーム制作向け素材を購入しようと思うと、老舗のDLsite.comや近年ですとBOOTHなどがありますが、しっかりジャンルとして固定されているわけではありません。
他に専門としてあるのはUnityアセットストアやツクールストアなどもあります。
ただ、ツクールストアで販売されている素材は、RPGツクールMVなどのツクールシリーズ以外での使用ができないものがほとんどで、ツクールシリーズ以外でも使用できるものは少ししかありません。
Unityアセットストアの方は、実はUnityでの使用が保証されているだけで、個別に作者に問い合わせればUnity以外での使用も可能な場合があります。
ただし、 Unityアセットストア上で販売されているものはUnity用に最適化されたデータのため、アイコンやイラストなど単純な画像データ以外は使用するのに手間がかかる場合があります。
やはり日本国内でゲーム制作ソフトなどの縛りがなく自由に使える素材は大変少ない状況です。
そこで海外に目を向けてみると以外な事実に気づくことがあります!
ツクールストアやUnityアセットストアにある素材のとある事実
実はツクールストアやUnityアセットストアで販売されている素材は海外の方が作った素材が多くなっています。
さらにそういった素材は海外の別の販売サイトで、同じものがゲーム制作ソフトの縛りなく販売されていたりします。
つまりツクール専用の素材であっても海外の販売サイトから購入すれば、ツクール以外でも問題なく使用できることになりますし、Unityのものも個別に作者にUnity以外での使用が可能か問い合わせる必要がありません。
おそらくツクールストアにあるものは日本国内での独占的販売権ということで、ツクール専用としているんでしょうね。
ただ、ツクールストアにある素材の場合は、あらぬ誤解を招かないためにも海外サイトから購入した旨を説明できるよう、注意書きなど予防線は張っておいた方がいいでしょう。
海外の素材販売サイト紹介
GoogleのブラウザChromeなどを使っていると、ブラウザの機能としてページ翻訳ができるようになっているので、英語がわからなくても海外のWEBサイトを見るのもだいぶ気軽になりました。
そんな翻訳機能を使いながら私が見ているサイトを4つご紹介します。
今回はゲーム制作用途が割と多めのところですが、3DCGモデル専門のサイトなどあったりするので、3Dのゲームを作られている方はそういったところも探してみるといいと思います。
itch.io
itch.ioは主にインディーゲームなどが公開されているサイトで、他にゲームやゲーム向けの素材を作成するのに役立つツール、ゲーム制作向けの素材などが公開・販売されています。
無料のものも多いので、気軽にダウンロードすることができます。
素材系はドット絵やレトロゲー向けのが多い印象ですが、個性的な素材を見つけることができると思います。
ゲームや素材の作者は製品ごとに開発ブログを書くことができるので、SNS的な繋がりを持て作者とユーザーが近い印象です。
今年からUIに関してはある程度日本語表示できるようになっており、デスクトップアプリを使えば最初から日本語でも使用できます。
ブラウザ表示の際に日本語表示にするには、あらかじめアカウントを作成して、右上のメニューから Settings (アカウント設定)のProfile(プロフィール)の項目から言語を変更することができます。
GameDev Market
GameDev Marketはゲーム制作向け素材の公開・販売専門のサイトです。
itch.ioよりもより商業向けというかプロっぽい素材がたくさんあり、ツクールストアやUnityアセットストアで販売されている素材もこちらで多く見つけることができます。
ジャンル分けも細かいので素材も見つけやすいのですが、少しサイトが重いかもしれません。
こちらも交流ができる全体のフォーラムが用意されています。
それほど活発ではないかもしれませんが、素材のリクエスト(おそらく有料依頼)なども行われています。
Cubebrush
Cubebrushはゲーム制作者向けというよりもCGアーティストやグラフィックデザイナー向けの素材やチュートリアルが多いサイトです。
こちらもプロフェッショナルな素材が多く、Unityアセットストアなどにある素材を見つけることができます。
PhotoshopやClipStudioなどで使えるブラシなどもあります。
3DCG制作ソフトなとで使えるものも豊富です。
毎週個人利用で無料で使える素材が公開されています。
GraphicRiver
Graohicriverは様々なクリエイティブの素材マーケット「envatomarket」の中の1コンテンツとなっており、グラフィック素材のジャンルとしてゲーム用の画像素材があります。
こちらもプロフェッショナルな素材が多いです。
ゲーム向けとされていないものでもアイコンやイラストの素材も多くあるので、探し始めるとキリが無くなっていきます。
セール情報
日本の販売サイトもよくセールをやっていますが、海外の販売サイトでもセールは行われます。
特にこれから、日本でも浸透してきている11月後半のブラックフライデー・サイバーマンデーの時期は大々的なセールが行われるので、ほしい素材に目をつけておいて購入するチャンスです!
最後に
やはり海外の素材は数が多いのですが、一つ注意が必要なことがあります。
日本のアニメや漫画のキャラクター(ナルトやポケモンなど)やハリウッド映画のキャラクター(マーベラスやディズニーなど)の素材をちらほら見かけることがあるので、間違えて購入したり使用しないように注意しましょう。
購入の際はクレジットカードかPayPalでの支払いになりますので、PayPalのサイトは日本語でも利用でき、購入後の明細メールもすぐ届くので、PayPalを登録しておくと便利です。
今回ご紹介したサイトの中で、みなさんのお目当ての素材が見つかることを願っております。